
企業の採用担当者はいったいどれくらいのレジュメをみているのだろうか?
それはその企業の採用状況によって大きく異なりますが、
パソナのリクルーター・コンサルタントは年間500人を超える面接を行っており、
レジュメの数は、実際の面接数の30倍以上になり、年間では15,000を超えています。
これだけ多くのレジュメの中から、自分のレジュメを見て面接してもらうために必要なことは
実はそんなに難しいことではありません。
レジュメとは?
レジュメとは、自分の能力や資質、これまでの経験、取得した資格、学位などを纏めて
採用側に自分をアピールする最初のコミュニケーション手段です。
たった1、2ページと限られたスペースの中でですが、あなたの魅力を最大限にアピールしてください。
『是非この人に会ってみたい』と思わせるのがポイントです。
面接したいレジュメとは?
レジュメで選考するのは人事だけではなく、特にアメリカでは採用部署の担当者・責任者など
複数の関係者がレジュメを短時間で目を通すということに注意しましょう。

内容をより少ない言葉で簡潔に、明確に伝えることが大切です。
ごちゃごちゃと色々書いてあるレジュメに限って、採用担当者は流し読みをしてしまう傾向にあります。
経験が5年未満の方は1ページに纏めるようにしましょう。
経験が5年以上の方でも最大2ページまでに纏めるのがベストです。
フォントの種類やサイズ、パラグラフ(段落)、改行などに注意して、
個性を強調しすぎるよりも、読み易さを優先してください。
使うフォントの大きさはアクセントを出すためにも使い分けることをお勧めしますが、
多くても2つまでで、フォント10前後が好まれます。
また、読みやすくするには、ある程度の余白を持たせることも大切です。

最近は、多く集まった履歴書をまずキーワード検索でスクリーニングしているところが多くなってきています。
企業側が探している人材を表現するキーワードは、求人内容や企業のウェブサイトから拾い出し、
そのキーワードをレジュメに埋め込んでみてください。
また、今までの業務経験、職務経験などの説明文には、Directed, Managed など
『Action Verb』を有効に使うことによって、パワフルな言葉使いができ、
よりよいレジュメができてきます。

レジュメには一貫性を持たせましょう。
オブジェクティブと今までの職務経験が全く違うレジュメを多く目にします。
勿論新しいフィールドにチャレンジする場合はどうしてもそうなりがちですが、
そのような場合でも出来る限りオブジェクティブに合わせて、今までの職務経験から言葉を選び書くように心がけてください。
応募するポジションに直接関係のない資格、スキルなどは記載しないほうがいいかもしれません。
また、職務経験の中に数字を入れておくのも効果的です。
マネージメント、スーパーバイザーは何人の部下を纏めていたか?
営業の場合は、担当顧客数はどれくらいあったのか?
経理の場合は、どれくらいの売上げの経理帳簿をつけていたか?
など、実際の数字を入れることによって、より活きたレジュメになります。
一般的なレジュメの項目と配置

氏名、住所、電話番号、email アドレス
英文のレジュメでは年齢、性別、写真などを付ける必要はありません。

希望職種・提供できる能力,
どのようなシゴトをしたいか、またどのようなことに貢献できるかなどをを明記します。

今までの職務経験、取得した資格、得意とするソフトウェアーなをを箇条書きにします。
また、自分の性格・パーソナリティー、長所などを記載するのもいいかと思います。
ここで先ほど説明したキーワードを入れていくことをお勧めします。

今までの職務経験を記載する部分ですが、採用担当者が最重要視する項目です。
会社名(勤務地含)、ポジション・タイトル、勤務期間(何年何月~何年何月まで)、
そして実際の業務内容を新しいものから記載します。

学校名(所在地含)、専攻(メジャー&マイナー)、GPA、卒業年月を
最終学歴から記載していきます。
GPAの記載はオプション。

取得した資格・ライセンスなどを記載します。
TOEICなどはスコアーと取得した時期も記載するのがベターです。

言語、得意なソフトウェアー、Programming 言語など
技術的なスキルを記載する項目です。
応募する職種に沿ったスキル、能力、経験、資格、学歴などを
キーワードをシッカリと埋め込み、シンプルに一貫性を持たせたレジュメを作ると
採用条件に合う人材だということを伝えることができ、
面接に行くチャンスを高めることになります。
自分で作成したレジュメは必ず英語が母国語の方にプルーフリードをしてもらうか、
プロのリクルーター・コンサルタントに確認してもらいましょう。

時系列 (直近の仕事/会社順)に、「企業名」、「ポジションタイトル」、「期間」がリストされるフォーマット。
一般的によく活用され、採用担当者にとって一番分かりやすいもの

応募するお仕事や業務内容にあわせ、強調したい経験をハイライトするフォーマット。
一般的に経験が長い方、エントリーレベルの方、又は転職回数が多い方に適応しやすい

もっともベーシックなフォーマット
新卒の方に適応しやすい